「だいすきだよ、政宗」
最後にそういってオレにあの眩しい笑顔を向けてくれたのは、何時だっただろう。

とオレが付き合うようになったのは一年前。オレたちがまだ高校一年の時だった。
クラスが一緒で、席が隣だったのがきっかけで色々と話すようになり、夏休みには夏祭りに行ったり一緒にShoppingに行ったりもした。
夏祭りの時なんかは最後に花火を見て綺麗だ、と花火に魅入っているにオレが魅入っちまったりした。元々は顔はcuteな方だし、クラスでも明るくて人気者な奴だった。

自惚れじゃないが、オレは沢山言い寄られて色んな女を見てきた。一生懸命に媚びる奴、猫かぶってくる奴、色目を使う奴・・・・どれもこれもオレを苛立たせた。だが、は違った。
しっかりしていて、優しくて、誰にも媚びず、いつも輝いていて。でもどこか抜けていて"守りたい"と思ってしまう。
オレは初めてを見たときから、惚れていたのかもしれない。でもそれはアイツも同じで、オレをはじめて見た時から好いていたらしい。それを聞いてオレは何か運命的な物を感じた。
まだまだ付き合って一年だが、アイツとの思い出は一年という枠からはみ出るほどにある。初めてオレの家に来て、小十郎と早速打ち解けたこと。の家に遊びに行ってが手料理を作ってくれたこと。クリスマスにはケーキを一緒に食べたり、互いにプレゼントを交換して朝まで語り合ったこと。
どれもこれも、まだ今さっき起きたことのように、鮮明に覚えている。

そして一年がたった今。
は数ヶ月前から眠ったまま目を覚まさなくなってしまった。原因は不明だ。小十郎が世界から優秀な医者を呼んだが、誰一人わかるものはいなかった。
ただ、病気ではないことは確かだ、と小十郎は言う。オレも、そう思った。というより、そう思わなければ、もうは永遠に目を覚ましてくれない気がしたから、一生懸命そう思い込んだ。
は一人暮らしだから、病院にはいれずオレの家に置いた。学校で訳を話すと猿や幸村、元親やあの毛利まで見舞いに来た。勿論、まつやかすが、市なども心配して何度も来た。皆眠っているを眠り姫のようだ、と言った。それもそのはず、眠っているの顔は幸せそうで優しく、どこか儚げで、(まるで散り行く桜の様、)オレは泣きたくなった。
ほんとうに、は桜なんじゃないかとオレはいつも思う。もしかしたら、もう目は覚めず、ひらひらと散っていってしまうのではないか。が居なくなるかもしれない事への恐怖と悲しみにオレは侵食されているかもしれない。
だが、希望は消えていない。明日になったらいつもの明るい笑顔でおはよう、政宗!と言ってくれるかもしれないのだから。

「オレはそれを信じてる」

王子のkissで眠り姫が目覚めるなら、と思って眠るにkissをした。

永遠に目覚めぬ眠り姫
(どうか、その長い眠りから醒めて。)



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(080222)